実家から突如栗が送られてきました。
理由を聞くと僕が小さい頃によく遊びにいった栗農家の親戚から分けてもらったんだそうです。なつかしいなと昔を思い出しながらも、さて、どうしたもんか...
栗はまだ生の状態です。たしか以前、ためしてガッテンで甘くなるゆで方や保存方法を紹介していたなと思い出し、やってみようと思った訳ですが...一つ問題が
という事で今回はためしてガッテンでやっていた甘栗より甘くなるゆで方や保存方法を紹介します。
ためしてガッテンで紹介されていたゆで方や保存方法
送られて来た栗
◆生栗の保存方法
栗農家は収穫した栗を0度で保存していました。常温では糖分が落ちて甘さがなくなるんだそうです。それを家庭で再現するには冷蔵庫のチルド室で3日間寝かせます。
乾かないようにポリ袋にいれてくださいね。
これだけで栗が甘くなるんだとか!栗は低温になると発芽する準備を始めアミラーゼが活発化し糖を作り出します。これが甘さの源です。
冬を超えて発芽する栗は冷やすことによって冬が到来したと勘違いします。それによってアミラーゼが増殖するのです。
◆土鍋で蒸すと甘くなる
栗はステンレス鍋や圧力鍋、電子レンジでゆでる事ができますが、それよりも糖度が増す調理器具が土鍋なんです。
アミラーゼが活発に糖分をつくるのは栗内部の温度帯が40℃~70℃。この温度帯が長くなるようにすることで甘みが増します。それに適しているのが土鍋なのです。
ステンレス鍋等では熱伝導率が良いため、一気に温度上昇して栗内部温度も70℃以上にすぐに到達してしまいます。
土鍋は他の調理器具よりも熱伝導がゆっくりなので40℃~70℃の温度帯でゆでられる時間が長くなるのです。
土鍋でグツグツやっても糖度は増しますが、さらに甘栗なみに甘くする方法が「土鍋で蒸す」なんです。
◆土鍋で蒸す方法
1.土鍋に蒸し皿を置いて水を入れる。(栗1kgに対して水1L程度)
2.点火して土鍋から湯気が出てきたら栗を入れる。
3.ふたをして1分加熱。
4.また、湯気が出てきたら火を止めて10分蒸らす。
※ここが重要!予熱で10分蒸らすことでアミラーゼがたっぷり糖を作ります。
5.10分後、再点火し中火で50分蒸らし完成。
この生栗の保存方法と土鍋で蒸らすことで、栗はメロン並の糖度となるんです。
あきらめて実家方式で食べてみた
ではやってみよう!
「土鍋は!?」
妻からの返答は...「土鍋あるけどIH用じゃないから使えないよ。」
がっくりですよね。ここに引っ越す前に使っていた土鍋しかなかったんです。こんどIH用買います。
ということで普通にステンレス鍋で茹でました。我が家の実家のゆで方は水からゆでて、中火でグツグツです。
はい完成
約45分でしたね。
うん、これでも充分うまいですよ。
冷蔵庫で冷やした分、普通より糖分はましているのでしょう。
甘さは...比較ができないのが残念。IH用の土鍋買ったほうがいいかもしれませんね。
まとめ
栗は保存方法からゆで方までこだわると美味しい栗が食べれるんですね。
甘栗なみの糖度にするおいしいゆで方は土鍋でじっくりと蒸す事です。
さらにそこからメロン並の糖度にするには、ゆでる前の生栗を冷蔵庫で3日間置くこと。これが重要なんです。
美味しい栗のゆで方はこれだけです。案外簡単ですよね。
我が家にはIH用の土鍋が無くて今回はできませんでしたが、いずれ買ってためしてみたいです。その時は叉、紹介したいと思います。
あなたも是非挑戦してみて下さい。