育児ノイローゼに悩むママが増えていると最近よく聴きます。虐待のニュースで育児ノイローゼが原因だったなんてことも・・・
すごく悲しいことです。自らが望んで授かったカワイイ赤ちゃん。それでも、自分の思い通りにいかずに悩んでいるママが多いのです。
今回は育児ノイローゼと父親の関係について、父親ができる対策や対処方法についても考えていきたいと思います。
目次
育児ノイローゼとは
育児ノイローゼには様々な症状があります。
・睡眠障害
・マイナス思考
・思考能力の低下
・イライラしやすくなる
・パニックになりやすい
・子供やものに当たる
・食べ過ぎや拒食
乳児を抱える母親に多くみられる症状で不安、不眠、うつ状態などに陥ることが育児ノイローゼと言われています。
産後うつという言葉もよく聴きますが産後うつはホルモンバランスの崩れ、育児ノイローゼは育児ストレスが原因と言われています。
ではなぜ、強く望んで授かった子供の子育てでストレスを感じノイローゼになってしまうのでしょうか。
父親が育児ノイローゼの原因?
ママが育児ノイローゼになる大きな原因をあげてみます。
■ホルモンバランスの変化
女性は出産でホルモンバランスに変化がおこります。ホルモンバランスの乱れは寝不足や自立神経の乱れの原因となり、抜け毛や肌荒れなどにもつながります。
■完璧主義な母親の責任感
自分がしっかりしなければいけない。子供の失敗も自分の育児がわるいからだと決めつけなんでも完璧にこなそうと考えている真面目なママが危険です。理想と現実の違いで自己嫌悪になることも。
■核家族化
最近は核家族化がすすみ、おじいちゃんやおばあちゃんの助けを得ることができずに1人で育児を背負ってしまうケースがあります。
ママは24時間ずっと赤ちゃんと一緒でだれとも話をしない日も。特に結婚で住み慣れない土地に越して来た場合は友だちもいなく相談相手すらいない為、自分を追い込んでしまいがちです。
■父親の理解が無い
父親が育児ノイローゼの原因になるんです。
24時間育児に気が休まることが無いママが自分の時間を好きに過ごす夫を見たらイラッとするのは当然です。父親の育児理解が無いのは最も問題となります。
育児はママの仕事と考えている父親が未だに多いのが現実でしょう。
「自分は仕事して稼いで家族を養っているんだ。」
「仕事をしていない母親が育児を全部やるのが当然だ。」
そう考えてしまっている父親は要注意です。いつママがノイローゼになってもおかしくありません。
それと大きな勘違いが一つ。
「イクメン」です。
育児参加に積極的な「イクメン」がノイローゼの原因となることがあります。
え?と思う方も多いでしょう。育児参加してるんだったらいいじゃないかと思いますよね。そこが案外落とし穴だったりします。
イクメンだから大丈夫と勘違いしている父親が多い
そもそもイクメンとは?
厚生労働省が推進している「イクメンプロジェクト」男性が積極的に育児に参加するムーブメントを巻き起こすべく設けられたプロジェクトです。
そこでイクメンの定義をこう定めています。
「子育てを楽しみ、自分自身も成長する男性または将来そんな人生を送ろうと考えている男性」
育児を楽しみ積極的に行う男性「イクメン」
最近、育児や家事参加する男性は増加傾向にあるでしょう。空いてる時間や休日にイクメンしてますというパパの声も多くなってきたと感じます。
「帰ったら子供と毎日お風呂に入っている。」
「寝かしつけをしている。」
「オムツ替えを積極的にしている」
「夕食後の食器を洗っている。」
「洗濯物を干している」
などなど、ひと昔前の父親像からすると大きな変化がおきています。それが当たり前の風潮ですし、必要なことです。いい傾向なんでしょう。
ただ、これが落とし穴なんです。
「俺は家事や育児を ”手伝っている” からイクメンだ」
「こんなに家事をやってるパパは他にいない感謝しろ」
ドヤ顔でイクメン面する父親もいるのです。
実は自分も以前はそうでした。
「こんなに手伝ってるのに、ご飯できてないの」
最悪ですよね・・・
こんなことを言ってしまったらママがイラッとするのは当然です。あなたは似たようなこと言ってませんか?
もしも、心当たりがあるのならば、勘違いに気づかなければなりません。ママの育児とパパの育児には大きな違いがあります。
【ママ】
子供の時間軸に合わせて空いた時間で自分の事をする。
【パパ】
自分の時間軸で空いた時間を育児に当てる。
当たり前のことですが、父親にとっては案外盲点です。ママは24時間が家事育児なんです。父親は平日であれば1~2時間位ですかね。
その、1~2時間でさえ大変と感じるからドヤ顔ができるのです。24時間育児や家事をしているママがそんな夫の仕草をみたらイラッとするのは当然ですよね。
基本、自分の好きな様に時間を使うことができる夫が1~2時間家事や育児を”手伝った”くらいで大きな顔をされたらイライラが募るのです。
父親はあくまでも”手伝い”レベルであることを自覚しなければなりません。イクメンが良くないと言っている訳ではありません。イクメンとしての自覚は重要で素敵なことです。手伝いレベルでもママ達は感謝しています。
あとは接し方さえ気を使えれば問題は発生しないでしょう。
本当か・・・?
と思う父親は一度、育児を丸一日ママと変わって経験してみたらいいです。育児の本当の大変さが身にしみてわかりますよ。
妻が育児ノイローゼにならない為に父親ができること
さて、ここまでは父親にとってはすこし耳が痛い話しでしたね。それでは、どの様にすれば妻が育児ノイローゼにならずに健康に家族楽しく過ごすことができるのか。
次のことを実践してみましょう。
■妻が育児ノイローゼになる原因を理解しましょう。
■育児は手伝いレベルであること自覚し、妻への感謝を忘れない。
■自分のことはなるべく自分でやりましょう。
■週末は”手伝い”という意識を無くし、自分の”使命”だと思いましょう。
■週1、難しければ月1でもいいので妻1人の時間を作ってあげましょう。
■子供をお風呂に入れてあげましょう。それだけでも妻1人の時間を作れます。理想はその後、寝かし付けまでやってあげたいですね。妻がゆっくりお風呂に入れますよ。
■妻の愚痴やその日の出来事を聞いてあげましょう。
■妻に感謝の気持ちを伝えましょう。恥ずかしいなんて言ってる場合ではありませんよ。精神的な支えが育児ノイローゼに最も影響しますからね。
まとめ
いかがでしたか、できそうですか?育児ノイローゼは社会的問題として捉えられています。
育児ノイローゼの原因はホルモンバランス、完璧主義な母親の責任感、核家族化、父親の理解など様々です。
特に父親の育児に対する理解がもっとも重要で如何に母親の気持ちに寄り添うことができるかがポイントです。
育児を”手伝う”イクメンからイクメンプロジェクトで掲げられている「子育てを楽しみ自分自身も成長する男性」を目指しましょう。
真のイクメンであることが育児ノイローゼ解決の一翼を担うことでしょう。